57.「釣り」の新しい意味

57.「釣り」の新しい意味

こんにちは。

 

釣り、なさったことありますか?

海や川に糸を垂らし、ひねもすのたりのたり。

 

釣れれば吉、釣れずともまた善しです。

 

 

 

本来の「釣り」の意味

 

 

goo辞書では、

  1.  魚を釣ること。また、その方法。さかなつり。「釣りの名人」「鮒 (ふな) 釣り」

  1.  「釣り銭 (せん) 」の略。「釣りを渡す」

 

広辞苑では、

①つること。ひっかけること。つるすこと。
②物をつるすのに用いるものの総称。
③旗・幕・羽織などの縁につける乳
④釣糸の先に付けた鉤はりに掛けて魚を取ること。うおつり。太平記36「網を巻き―を捨てて」
⑤釣銭。おつり。「―をもらう」「お―が来る」
⑥系図。つりがき。また、血縁。日本永代蔵6「大織冠の―あるにしてから、町屋住まひの身は貧なれば」
◇2・3にはふつう「吊」を使い、4・5には「釣」を使う。

 

 

両辞書とも特にマイナスの意味はありませんね。

 

 

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ネットでの「釣り」の意味

 

 

ご存知の方が多いとは思いますが、ネットでは「釣り」を「嘘のスレッドタイトルで多くの人をだまし、ひっかけ、本気にさせること」の意味で使用するそうですね。

だました後も、アレコレと関連したことを書き込みし、最後に「釣りでした」といって嘘であることを明かす場合も多いです。

手の込んだ釣りの場合は、読み手側が釣りの物語性を称賛することすらあります。
気になるエサをまかれて、その気になっていると嘘と最後は分かり、ある意味ではカタルシスを覚えることさえあります。

 

ただし、悪意ある釣りも多く存在します。

単なる嘘に限らず、経済・心理・生活・人間関係の上で、実際に人々にダメージを与える「釣り」です。

要注意です!!!!!

 

 

 

ネットは一人だけでする場合が多いですから、視野狭窄になりがちでだまされやすくなるのでしょう。

「怪しい」と感じたら手を出さずに身を引くこと、および一人だけで判断せずに信頼できる方々に相談することがなによりです。

 

警視庁サイト→「インターネット利用詐欺」

 

ネット以前から「だます」概念を内在していた「釣り」

 

ネット社会になる前から「釣り」という表現が使われていた既存の言葉もあります。

 

いずれも、だますというニュアンスが含まれていました。

 

(例)

・釣り球、、、野球用語。打者の打ち気をさそうようなボール球。

・釣りだす、、、だまして誘うこと。

・釣り広告、、、商品・サービスが実際には購入できないにもかかわらず、購入できるかのような表示を不当表示。

・釣り求人、、、好条件や高待遇をエサにして、登録者を集める目的の求人。実際は求人は無い。

・釣り上げる、、、相場・価格を人為的に騰貴させること。

 

 

朝礼スピーチへの応用

 

言葉の新しい意味は、既存の言葉の本来の意味を幾分利用して、時代背景を盛り込んだ新たな用途を付け加え、イメージを変化させたもののようです。

すなわち、「言葉の本来の意味」と「言葉の新しい意味」に二分化されるというとらえ方よりも、「言葉の本来の意味」と「言葉の本来の意味の亜流」と「言葉の新しい意味」の三つに分けられるというとらえ方が良いと考えます。

このような言葉は、「釣り」だけではなく、他にも多く見つかることでしょう。

 

言葉の意味の変化をテーマにスピーチするときは、時代背景・時代の変遷・時事に触れざるを得ません。

言葉は社会性を持っています。

スピーチを聞く人を「なるほど」と唸らせるような言葉を題材に見つけたいですね。