こんにちは。
昭和オジサンの秋となりました。
秋の曲といえば、太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ」ですね。
ね？
最近は、橋本愛さんが歌っていらっしゃるようです。
今朝のNHKラジオ第一で、「木綿のハンカチーフ」が鳴っていました。
そこで今日は、ふと感じたことを書きます。
それは、当時は遠距離恋愛がテーマになっていた曲が多かったということです。
そして、結果はと言うと、遠距離恋愛がどうも上手く行かなかったようなのです。
なぜなのかなあ？
♪木綿のハンカチーフ♪
この曲の作詞は松本隆氏です。
歌詞をそのまま貼りたいのですが、著作権の関係がありますので、
歌詞を要約しますね。
【全体像】
恋人同士の二人。
男性が都会へといき、女性が古里で男性を待っている。
遠方だから会えないが、時々やり取りしている。
（１番目）
恋人よ 僕は東へと列車で旅立つ。
はなやいだ街で 君への贈り物を探すつもりだ。
・・・いいえ 私は欲しいものはないのよ。
・・・ただ 都会の絵の具に染まらないで帰ってね。
（２番目）
恋人よ 半年が過ぎ 逢えないが泣かないでくれ。
都会で流行りの指輪を送るよ 君に似合うはずだ。
・・・いいえ ダイヤも真珠も
・・・あなたのキスほど きらめくはずないもの。
（３番目）
恋人よ いまも素顔で 口紅もつけないままか？
スーツ着た僕の見間違うような写真を見てくれ。
・・・いいえ 草に寝転ぶあなたが好きだったの。
・・・木枯らしのビル街 からだに気を付けてね。
（４番目）
恋人よ 君を忘れて変わっていく僕を許して。
毎日愉快に過ごす街角 僕は帰れない。
・・・最後のわがまま、贈りものをねだるわ。
・・・涙拭く木綿のハンカチーフください。
当時の通信手段と遠距離恋愛について
「木綿のハンカチーフ」の二人の遠距離恋愛の通信手段は何だったでしょうか？
手紙かもしれませんし、電話かもしれません。
曲が流行ったのは、１９７６年（昭和５１年）の新春。
このころの電話会社は半官半民と言われ、「電電公社」（日本電信電話公社）と呼ばれていました。
「NTT」（日本電信電話株式会社）として民営化されたのは、１９８５年（昭和６０年）でした。
新規に電話が欲しい時は、まずは電話債券（施設設置負担金）を買わなければいけません。
当時はこの電話債券が２０万３００円、月額基本料金が１,３５０円だったそうです。
こんなにも高かったので、一人暮らしで電話を設置している人は少なく、公衆電話に列を作って並んでいました。
通信代は東京大阪間が４秒で１０円。
３分も通話していましたら４５０円。
アルバイトの時給が３分で消えていきました。
（東京の最低賃金が１９７７年（昭和５２年）で３４５円でした）
曲の中の男性は、公衆電話の上にならべた１０円玉があっという間に減っていったことでしょう。
電話で声を聞きたくとも、１週間に１～２回、一回当たり数分間が限度だったと思います。
（１９７２年に１０円玉・１００円玉併用の黄色電話ができましたが、１００円玉を入れた場合にはおつりがでませんでしたので、１０円玉が貴重でした。）
（画像引用：→KDDI、電話の歴史）
なお、新幹線は、東海道新幹線と山陽新幹線のみでした。
はがきは２０円、手紙は５０円です（端数（消費税）がない潔さ！！！）。
物価の参考→「戦後の昭和史：物価の変遷：電話代金」
ということで、
「木綿のハンカチーフ」の二人にとって遠距離恋愛は困難だったと思います。
現在はメールがありますし、固定通話料金制度もありますし、格安航空チケットもあります。
チャンスです。
遠距離恋愛しませんか？
さて、
次のCMのように、ドライな別れもありますし。
→YouTube「SUNTORY BOSS CM「駅員」篇」（３０秒）
昭和末期は、「JR東海 クリスマスエクスプレス」のCMが流行りましたね。
→YouTube「【CM 1988-92】JR東海 X’MAS EXPRESS 60秒×5本」
ところで、今でも「遠距離恋愛」という言葉は使われているのでしょうかねえ？
昔の物や曲を切り口に、スピーチを。便利ですよ。
ひとは、なぜか子供時代や青春時代に流行った物や曲が好きです。
あなたご自身がご存じでない物や曲でもいいです。
まずは、スピーチの最初に小道具のように取り入れてください。
次に、それらに対するあなたの今の感想を語ってください。
あるいは、当時の世相をネットでしらべて語ってください。
結論は気にしなくてもいいし、なくてもいいです。
聞く人が懐かしくお思いになれば良いだけですから。
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