■神は細部に宿る 朝礼スピーチのネタ「小さなことに心を込める」

■神は細部に宿る 朝礼スピーチのネタ「小さなことに心を込める」

おはようございます。

こちらは昨日の雷雨が上がり、今朝から夏が戻ってきたようです。

 

 

 

今日のブログ概要

 

仕事に追われるとき、生活の中で大きな問題を負ったとき、

こんなときは心が忙しさと不安に巻き込まれてしまい、

日々の小さなことを疎かにするものです。

 

しかし、小さなことから目をそらすと、仕事がかえって重く感じませんか?

また、結果が出ますでしょうか?

さらに申せば、ご自身の生き方の土台が揺ら付きませんか?

 

今回は、小さなことの大切さについて書きます。

 

 

 

悩んでばかりで疲れてしまい、動けなくなる人がいます

 

35歳前後のお客さんから、約10年ほど年上の上司のことで相談を受けたことがあります。

 

-どんなことにお困りですか?

 

「今いる部署は、大きな課題を与えられた上にいくつかの人的トラブルを抱えている部署です。

私の上司の口癖は、「どうしようか」「なにか良い案はないか」「これからあの課題はどうなっていくのだろうか」「なんとかしないと、顧客と役員にはさまれて大変なことになるぞ」です。

愚痴を言う暇があるならば、もっときびきびと動けばよいと思います」。

 

―なるほど、仰る通りですね。

上司さんが動かないとは、具体的にはどんな感じなのですか?

 

「これが全く手が動かず、机に座ってじっと書類に目を通しているだけの様子です。

現状打開に向けて部署内ミーティングも開くのですが、部下と愚痴を言い合うためのような、あるいは頑張っているというアリバイ作りみたいな会議です」。

 

-上司さんは、何を考えていらっしゃるのでしょうねえ?

 

「きっと、大きなことを考えすぎて、具体的に何をしたら良いか分からないのではないかと思うのです

このような調子ですから、毎日の決済などの締め切り仕事や、月単位で数字を挙げなければいけない仕事に関する書類が上司の机上に溜まっていくだけなのです。

上司のために、というか部署が上手く行くために、私に出来ることはありますか?」

 

 

 

-大変ですね。

あなたが上司ならば、どんな風に仕事を改善したいですか?

 

「はい。課題の整理と人的配置と責任領域の見直しをすればスッキリとするはずだと思います。

業務が多すぎるならば、大ナタを振るって不要な課題は棚上げにするとか、他部署に協力を仰げばいいのです」。

 

-それでは、上司さんとご相談なさり、上司さんとあなたの仕事内容を一時的に替えてもらったらいかがでしょうか。

 

「はい、そうしたいくらいですが、上司のプライドを傷つけることになりませんか?」

 

-まずは上司さんとお話しなさってみれば?

意外と上司もあなたに助けてもらいたがっているのかもしれませんよ。

 

 




しばらくして、若者が報告に来ました。

 

「上司と腹を割って話してみました。

心理的に相当きつかったそうで、あれこれと悩んで何をやったら良いか優先順位がつけられないと言っていました。

そこで、上司には管理職権限の決済仕事だけをやってもらい、私が上司の事務処理や交渉事を引き受けることにしました。

上司も快く仕事内容の交代を認めてくれました。

今のところ部署の仕事に流れが出来て、何とか行くのではないかと感じています。

私が心したのは、「大きな課題に振り回されて悩み込む時間があるならば、手を動かし書類を一枚でも減らすよう時間を使い、日々の小さな事務処理を疎かにしないこと」です。

上司の二の舞にはなりたくないからです。

小さな事務を疎かにしないって、大切なことなのですね」。

 

率直に上司と話せたのは、日ごろから二人に信頼関係が出来ていたからでしょう。

どなたでも、仕事であったり日常生活を送る中で、自分を超えるような大きな事柄に必ず出会うものです。

そんなとき、大きな問題はいったん棚上げしておき、すぐにできる小さな事柄に心を向け手を動かすことがコツです。

日々の小さなことを大切にこなしているうちに、棚上げしていた大きな問題がいつの間にか小さくなって感じられることがあります。

不思議なことに、時には、問題自体が消えてしまっていることすらあります。

 

 

『神は細部に宿る』【God is in the details.

 

『神は細部に宿る』という言葉を聞かれたことがあるかと思います。

一説では、フランスの作家ギュスターヴ・フローベールの言葉であり、ドイツのモダニズム建築家ミース・ファンデル・ローエ(1886年-1969年)が広めたそうです。

 

(フラクタル幾何学)

 

(葉脈)

 

意味は、それぞれの方が自分なりにご理解なさっているようです。

 

1、細部にこだわってこそ、建築の本質が決まるので、細かいところにまで気を配らなければいけない。

2、仕事や作品の細かいところに妥協せずにこだわってこそ、素晴らしいものが仕上がる。

3.優れたこだわりは、非常に細部にあるため一見ではわかりづらいことが多い

4.自分では無意識のうちに行っている細部への気遣いと精神を神(人)は見ている。

 

ビジネスに近い説明では、このような意味も。

改善策は細部からの発想を必要とし、改善の種は細部にあることを理解すべきである。
戦略の種は、小さな現実にあるのだ。
小さいけれども現実に行われていることか、あるいは、行うことが出来ることを基礎としなければならない。
(引用元:公益財団法人橋本財団 理事長、医学博士橋本 俊明氏)

 

私は、次のように言葉を理解します。

 

ビジネスにおいて

 

「鳥瞰して作った一般的な理論や理屈は、紙の上では正しいかもしれない。

しかし、実際の現場に理論を押し付けても上手く行くことはない。

現場で浮かび上がる小さな課題こそが、企業全体の改善につながる種である」。

 

生き方や身の処し方について

 

「大きな夢を実現するには、毎日の小さな事柄に誠実に臨まなければいけない。

困難に出会ったときは、気持ちがおしつぶされる前に、手足を使って目の前のことを淡々と行うのが良い」。

 

 

皆さんは、『神は細部に宿る』をどのようにご理解なさいますか?

 

 

朝礼スピーチは、大きなことや一般論を語らないで

 

朝礼スピーチでは、あなたの身の回りで起こったことと、そこからあなた自身が気付いたことを語りましょう。

人の胸を打つことは、大きなことにではなく小さなことに秘められていますから。

 

 

私から個人的なアドバイス

 

辛い事項に気持ちがとらわれてしまい、足が動かずに、自分が穴をぐるぐると回っていると感じた時、

心と頭が疲れて何もしたくない時、

掃除か皿洗いをお勧めします。

ほんの10分からでもお試しを。

 

 

 

 

最後に、ロバートブラウニングの詩を。

 

時は春、

日は朝(あした)、
朝は七時(ななとき)、
片岡に露みちて、
揚雲雀(あげひばり)なのりいで、
蝸牛(かたつむり)枝に這ひ、
神、そらに知ろしめす。

すべて世は事も無し。