暑く成りましたね。
日の中を歩きますと、汗をかく陽気です。
今回は、バーテンダーが集まる協会について書きます。
様々なカクテルの楽しみ方
・カクテルに造詣が深い方、
・最近カクテルに興味を持ち始めた方、
・バーテンダーの所作に見ほれる方、
・カクテルグラスの形とカクテルの色にうっとりする方、
カクテルファンには、いろんなタイプの方々がいらっしゃいます。
うちのお客さまは、カクテルを通してお客様同士で語り合う方が比較的多いようです。
カクテルの話題は、作る側である私もつい耳をそばだてることが多いですよ。
「マスター、あのカクテルの名前何だっけ? ほら、濃い赤色でワインと炭酸が少しだけ入ったやつ」
なんて質問を急にされると、頭が真っ白になることも何度かありましたが。
(何度か→しばしば に訂正します。)
鉄道ファンも様々ですね
鉄道ファンも、興味関心ごとは様々。
お好きな領域ごとに愛称が付いているのが愉快です。
〔車両鉄〕〔撮り鉄〕〔音鉄〕〔録り鉄〕〔収集鉄〕〔乗り鉄〕〔降り鉄〕〔駅弁鉄〕〔時刻表鉄〕〔駅鉄〕〔描き鉄〕。
愛称から想像できる活動が多いですが、〔降り鉄〕〔駅鉄〕〔描き鉄〕は新しい領域ではないでしょうか。
・〔降り鉄〕は、駅で降りて周辺を散策するファン。
・〔駅鉄〕は、駅舎の構造を研究するファン。
・〔描き鉄〕は、車両のみならず、駅舎や周辺の風景を描くファン。
なお、最近は〔駅弁鉄〕が、駅弁のみならずホームの立ち食い蕎麦店をも領域に取り込んできました。
また、運転シミュレーションゲームファン、鉄道小説とマンガを読むだけではなく創作するファンも増えてきました。
中には、鉄道会社の株式を購入するという領域もあります。収支計算書とバランスシートを見ながら経営分析を楽しむのでしょう。
このように細分化/多様化された鉄道ファンの現状を参考にしますと、我が「カクテル領域」も新たな領域を作りたいものです。
例えば、〔グラス・テル〕(「テル」は「カクテル」の短縮形)、〔化学テル〕、〔原価テル〕、〔製造地テル〕、、、、、。
バーテンダーのコンクール(コンペティション)
本題に戻ります。
最近、マスター仲間に誘われて、「カクテルコンテスト(コンペティション)」に参りました。
中堅バーテンダー、バーテンダーの卵たちの平素の修業成果を見ることは、いいものです。
若かったころのほの甘い/ほの苦い思いが蘇ってくることもしばしばです。
コンペは、次の2部門に分かれていることが多いです。
・「課題カクテル部門」:決められた時間内に決められた数を作る技術と所作
・「創作カクテル部門」:味/色/独創性/名称との関連性
出場者からはピリピリとした感覚が伝わってきて、見学するこちらまで緊張してきます。
思わず、手伝ったりアドバイスしたくなることもありますよ。
創作カクテルは、審査が済み表彰式の終了後、各バーテンダーごとのブース(テーブル)ごとで試飲できます。
カクテル名の由来を尋ねたり、イメージに近づけるために何を工夫したか、
そんなことをバーテンダーに尋ねながら飲み歩きます。
仕事とはマンネリ化すると終わりなのですね。
常に変化が求められます。
変化と言っても、まずは初心に戻り、安定した所作でカクテルを作ることに立ち返ることですが。
これが結構難しくて、基本から意味なく外れた我流の作り方になってしまうバーテンダーも見かけます。
同業ながら、残念なことです。
なお、コンテストを見学なさりたい方は、次の団体のホームページに日程などが書かれています。
ご参考になさるとよろしいと思います。
今日のカクテル
「修行」
・スピリタス・・・・10ml
・荒行の滝の水・・・30ml
・汗・・・・・・・・10ml
・涙・・・・・・・・10ml