こんにちは。
今回は、虚無感から抜け出すときに参考となる映画のご紹介です。
【目次】
1.何もかもが嫌になったときに。
2.映画『桐島、部活やめるってよ』。
3.今までの投稿一覧です。
1.何もかもが嫌になったときに。
こんなことはありませんか?
誰にも、人知れず頑張っていることがあると思います。
時には、上手く行かないこともあるでしょうし、目標や頑張り方を否定されることもあることでしょう。
そんなとき、凹みながらも結局は頑張り続けることが多いですね。
しかし、ある日突然「今までの努力は意味がなっかった」と感じて一瞬頭が真っ白になったことはありませんか?
漠然と描いていた道筋が消え何をして良いのか分からなくなり、一瞬で未来が見えなくなります。
私は子どものころから今に至るまでに、数回そんなことがありました。
目標設定とやり方がまずかったなどという反省レベルではなく、今までの頑張りの意義が消えてしまうという喪失感が自分を覆います。
言い換えるならば自分自身を支えている原動力の意味がはがれてしまう感覚が沸き起こります。
この感覚はどんな時に、そしてなぜ起こるのかと突き詰めて考えてみますと、「日々の生活に意味はあるのか?」「人生の意味は元々あるのか?」という問いにつながっているように思います。
自分には、無意志に信じている価値があります。
真面目に生きる。
人に迷惑を掛けない。
人の気持ちを考えた言動をする。
勉強する。
一生懸命に働く。
学校で会社で上手く立ち回る。
将来の為に、今は辛くとも努力する。
これらは、きっと親や学校の先生から教えられ、映画や小説から学び考えた価値観だろうと思います。
この価値観を大切に日常生活を営んでいるのですが、自分の努力が報われないこと、さらにはかえって人と自分にとってマイナスであると気づくことがあります。
そんなとき、急に意味が剥がれ落ち、彩り豊かだった世界がモノトーンに変化します。
この感覚を鮮明に描いた映画があります。
『桐島、部活やめるってよ』です。
2012年に公開され、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞しています。
原作は、朝井リョウ氏の同名小説です。
(画像引用:「映画チラシサイト」)
動画は、
2.映画『桐島、部活やめるってよ』。
だいたいのあらすじを記します。
映画は高校が舞台になっています。
勉強も部活動も私生活も充実していて学校の人気者の学生、桐島君が突然学校を欠席します。
桐島に憧れていた同級生たちは動揺します。
自分の日々の生活を律する象徴がなくなったからです。
特に桐島の親友、宏樹君は張りを失ったように動揺します。
映画製作一筋の前田涼也君、可能性のないドラフト入りを願ってひたすら練習を続ける野球部キャプテン。
二人の姿を見た宏樹君は、自分には何もないという虚無感を覚えます。
この宏樹君が抱いた虚無感こそ、意味が突然はがれた時の感覚と同じではないかと思いました。
意味がはがれる時はどんなときでしょうか?
自分の生活を成り立たせている何かは不動のものではない、と気づいたときです。
いかなる者からも価値を保障されているわけではない、と気づいたときです。
自分が歩む道の正当性を求めても、それを善しと言ってくれる存在はありません。
すがるものはないのです。
自分を肯定してくれるものは外部にはないのです。
人生は、「存在は本質に先立つ(サルトル)」の言葉通りです。
(画像引用(文章も分かりやすいです)→ 「とある治療者のいいかげんなブログ」)
では、本質にすがれないなか、どのように生きれば落ち着けるのでしょうか?
私は、映画の前田君や野球部キャプテンが眩しいです。
価値とか目的とかにとらわれることなく、「自分が好きなことをやる」という1点を大切にする生き方が良いと思います。
好きとの気持ちが失われたら、やめればよいだけです。
しばらくして好きな何かを見つけることでしょう。
宏樹君のように自分を失ったかのように動揺することが、前田君や野球部キャプテンにはありません。
二人は実にたくましいですね。
【『桐島部活やめたってよ』の参考サイト】
・映画「桐島部活、やめるってよ」ネタバレ解説| 宏樹が泣いた理由など6つの考察
朝礼で自分の気持ちを伝えるときは、ストレートに気持ちを伝えるよりも、映画や小説などを例に挙げて語ると良いと思いました。
生々しい感情の表出は朝の柔らかな日差しには向きませんから。
3.今までの投稿一覧です。
トップ画面(最新ブログ)は、こちらです。→ 「昭和オジサンが謎を基に、スピーチのネタをアドバイス」
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